じゅうよっつ姫さま,『 魅せる剣戟スター 近衛十四郎 』 サイトの23回目の誕生日おめでとうございます. プレゼントとして『一両』をお送りしようと思っていたのですが,見つかりません. 正確には素浪人月影兵庫『一両だけが 知っていた』のビデオを探していました. どこかにあると思うのですが,なかなか探し出せず,結局見つからないまま(あんまり投稿が遅れると怒られると思い)本日に至ってしまいました.
第三場 居酒屋あかね屋階下と表
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松兵衛(有馬宏治)は大吉(近衛十四郎)が源次郎の旧友だと知って、彼が三日月一家の味方だと誤解していたが、三次(佐々十郎)やおりん(高木国江)から大吉のことを聞いて、友吉(片岡栄二郎)とお美代(北條きく子)を合わせてやった。三日月一家の用心棒小岩井陣之介(川浪公次郎)が親分源次郎の使いで五両の金を届けに来た。昔、大吉が貸した一両に利子をつけたのだといい、四ッ刻までに大吉がひとりでこの店を出ていかなければ身の破滅になるぞという源次郎の伝言を伝えた。三次は怒り、お美代と友吉はあきらめて死ぬつもりだ。おりんもやきもきするが、ただひとり大吉だけがのんびりと酒を飲みはじめた。約束の四ッ刻、弁天辰五郎(堀正夫)と乾分たち、弥五郎(楠本健二)と三日月一家の身内があかね屋を囲んだ。 弁天たちは腕づくでお美代を連れて行こうとするが、所詮、大吉にはかなわない。弥五郎が友吉を仙吉殺しの下手人としてしよっぴくというが、大吉は明朝七ッ、友吉を連れて城下の奉行所へ届けるから、それまでに源次郎が来なかったら手を引いたものとして自分の一存で計らう、場所は宿場はずれの千本松原。半刻だけ待っているといって一同を追い返えした。
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用心棒の小岩井陣之介を演じた川浪公次郎さんは,素浪人4シリーズでお馴染みの役者さんです.
弁天辰五郎を演じた堀正夫さんも,素浪人シリーズに時々顔をだす方です.素浪人月影兵庫第一シリーズ第1話から登場していおり,『(泣く子も黙る鬼弁天一家の親分)熊五郎』です.
あと,じゅうよっつ姫さま,北條きく子さんですが前述の資料では『條』の字は『条』ではなく,確かに『條』となっていました. カミコロさまのサイトでも同様です. しかし,カミコロさまのサイトでの他のお芝居のチラシにはたしかに『北条』と記載されているものもありました. 別人物とは思えませんが?
カミコロさまのサイト 東映歌舞伎一覧
https://note.com/kmkr_01/n/n625d3fca96eb
さて本題ですが,親分の源次郎(実際は旧友,宮崎源助)は代理人を通じて,昔大吉から一両を借り,利息を付けて五両を返そうとしました.
たつまき素浪人では,貸したかどうかが不明で,二十両の金が使者を通じて運ばれた
素浪人月影兵庫『一両だけが 知っていた』では,16年前に一両を(神田隆さん演ずる)昔の友人・浦辺に貸し,★?両が直接返された(地面に放り投げられた?)
素浪人大吉では,一両を貸し,五両が使いを通じて届けられた
じゅうよっつ姫さま,この★?の部分を調べては頂けないでしょうか? 一両だったか,三両だったか,五両だったか記憶が曖昧です. でも3作ともほぼ同時期に,貸した金を返してもらう際の親友を失う悲しいエピソードでした.
ジイ:『じゅうよっつ姫さま,その後お体のお加減はいかがですかのう? やっぱり一番のお薬はジイめの説教ですかのう?』